栃木県議会 2021-03-02
令和 3年 3月経済企業委員会(令和2年度)-03月02日-01号
昨年12月25日から1か月間、パブリックコメントを実施した結果、2件の意見が寄せられましたが、いずれも
企業局事業の取組に期待したいとの意見でした。
1つ目の意見は、
水力発電所の増設を要望するものですが、既存の発電所を最大限活用して、
供給電力量の増加を図ることとしたいと考えております。
2つ目は、
工業団地の整備と企業誘致は人口減少対策として有効との意見でした。
企業局としても、本県における新たな雇用の創出、移住・定住人口の増加に貢献してまいりたいと考えております。
企業局経営戦略の改定に関する説明は以上となります。
なお、この改定案及びパブリックコメントの結果につきましては、本日、この後に公表することとしております。
説明は以上です。
○
琴寄昌男 委員長 以上で説明は終了いたしました。
質疑がありましたらお願いいたします。
○
琴寄昌男 委員長 西村委員。
◆西村しんじ 委員 経営戦略の改定で、
ふるさと電気などを普及していくので、
SDGs達成への繰出しを5,000万円ほどアップと。あと、パブリックコメントで非常に環境に優しい電力に期待されているということで、
水力発電所の増設という要望に対して、
発電効率の高い機器を導入するとおっしゃっているのですが、具体的にどういう機器を導入して、どれぐらい効率が上がるのか、現時点で分かる範囲で教えてください。
○
琴寄昌男 委員長 湯沢
電気課長。
◎湯沢
電気課長 発電効率の高い機器の導入ということですが、水車自体の効率化をシミュレーションしながら理想の形状に近づけていく検討とか、あるいは発電機自体の効率を改善していくとか、主要変圧器についても損失をできるだけ減らして効率化していくということが選択肢としては考えられます。ただ、具体的にどの程度効率がアップできるのかということは実際に検討してみないと、現時点でははっきりした数値は申し上げられない状況です。
○
琴寄昌男 委員長 西村委員。
◆西村しんじ 委員 2月16日、宇都宮大学と
SDGsの推進に係る連携協定をされたわけですが、その中に、
SDGsだけではなくて、環境に配慮したとか、そういった項目も順次拡大していくということであります。エビデンスは電気関係、工学部にあると思いますので、しっかりと連携をしていただきたいと思いますが、そういうところはまだ話がないのかどうか確認したいと思います。
○
琴寄昌男 委員長 湯沢
電気課長。
◎湯沢
電気課長 現時点では、まだそのような取組までは進めておりません。
○
琴寄昌男 委員長 西村委員。
◆西村しんじ 委員 協定に対して、私は1年前に、学長から橋渡しをしてくれと言われたものですから、ようやく締結されたので、単に締結だけではなくて、しっかりとそれが実になるように、企業もいらっしゃるわけですから、ぜひ連携していただきたいと思っております。
もう1点、用地造成関係について、これはお願いというか、会派別の説明でも確認させていただいたのですが、知事が議案上程の際に、企業立地集積補助金等を補充して生産拠点の国内回帰や分散等の動きを捉えた本県への立地を促進する、戦略的に企業誘致を推進していくという話でありましたが、その辺りについては何か盛り込まれているのか、確認したいと思います。
○
琴寄昌男 委員長 栗原
地域整備課長。
◎栗原
地域整備課長 現在、企業誘致に関しましては、コロナ禍でありまして、企業訪問等のこれまでの手法が若干制限されておりますことから、新たな戦略としてデジタル技術を活用した企業への情報発信等に重点を置いて企業誘致に取り組んで参りたいと考えてございます。
○
琴寄昌男 委員長 西村委員。
◆西村しんじ 委員 経営戦略も2025年まで組まれており、企業誘致も雇用とか関係人口、人口増につながるわけでありますので、ぜひしっかりと取り組んでいっていただきたいと思います。
あと、今、県土整備部では、造成で出た土で河川の堤防強化、改良復旧をやっておりますので、例えば腹付けに使うだとか、これを有効利用することによって費用削減にもつながると思いますので、その辺りでしっかりと連携体制を取っていただきたいと、これは要望です。
以上です。
○
琴寄昌男 委員長 ほかにございませんか。
三森委員。
◆三森文徳 委員 県民
ゴルフ場事業ですが、
県民ゴルフ場は65歳以上の利用率が非常に高いと思うのです。4割ぐらいあると思うのです。なので、これからそこが利用者として増えていく年齢層かなと思うので、そこにターゲットを絞った何かサービスとか、もちろん施設、ご高齢の方がやっても楽しめるような施設の整備、そういったこともしっかり取り組んでほしいというのが1つと、やはり、ゴルフ場はゴルフ場そのもののよさが命だと思うのです。ですが、
県民ゴルフ場の場合は
指定管理者なので、クラブハウスや周辺は
企業局が整備するが、ゴルフ場のコースそのものは指定管者理に預けているのだからあなたたちがやれよという姿勢のように私には見える。そうではなく、やはり必要なところは
企業局で改善していかないと。コースとしての魅力が損なわれるというのが一番客離れの基本的な要因になると思うので、そこはコースそのものを常によくしていこうという努力と気合を持ってやっていってほしいと思うのです。そこの取組をひとつお願いしたいと思います。
○
琴寄昌男 委員長 黒岩次長兼
経営企画課長。
◎黒岩 次長兼
経営企画課長 高齢者に関するところですが、コース内のカートの乗り入れとか、天気によりますが、なるべく高齢者の方に楽にプレーをしていただくようなことであるとか、施設をなるべく使いやすく、これから修繕をしていく考えでございます。
コースの管理についてですが、
指定管理者の方がプロですので、非常によい管理をしていただいていると。ですから、
指定管理者と話しながら、さらによくするためにはどのようなことが必要なのかということをよく協議していきたいと考えております。
昨年もですが、コース内道路が非常によくない状況にありましたので、舗装の工事などをやっているところでございます。
○
琴寄昌男 委員長 斉藤委員。
◆
斉藤孝明 委員 先ほど、
西村委員も触れられていたのですが、
水力発電について、パブリックコメントの1つ目ですが、ここで意見として出ているのは、
水力発電をもっと増やしてほしいと。例えば脱
炭素社会を目指すという方向性からいけば、この間、本会議の一般質問でも触れさせていただいたのですが、クリーンエネルギーという点では、太陽光発電以外もきちんと充実させていくべきということを考えると、
水力、地熱、温泉熱発電の導入可能性の調査などは知事部局の
環境森林部で進めていたと思うのです。ここに対する考え方ということだけ読むと、意地が悪い言い方かもしれないのですが、もう断念してしまうような感じにも受け取れなくもないので、導入の可能性とか、そういったものについては引き続き検討していくとか、方向性としてはそのような考えがちゃんと伝わるような表現をしていくべきではないかと思いますが、その辺りについて今後の知事部局との連携も含めて、お考えがあれば確認しておきたいと思います。
○
琴寄昌男 委員長 矢野企業局長。
◎矢野
企業局長 水力発電の新規箇所については、過去にも調査を実施しまして、検討は進めてきたところですが、水量が十分にあるところは送電網に遠かったり、逆に近いところは発電量がなかなか取れなかったりということで、現在の電力の単価の中でなかなか投資が回収できないような状況にあるということで、すぐに取りかかるという状況にはないということです。ただ、国も今後、脱
炭素社会を進めていく上で、さらに
水力発電所の増設について応援をいただけるということになれば、また採算性について改めて検討して取りかかる可能性もあると思いますので、関係部局とも情報交換をしながら、国の動向を見極め、適切な対応をしていきたいと考えているところです。
○
琴寄昌男 委員長 斉藤委員。
◆
斉藤孝明 委員 そういうことが伝わるお答えが欲しかったので、私は望ましいと思います。今後の取組に期待も込めまして、意見とさせていただきます。
○
琴寄昌男 委員長 横松委員。
◆横松盛人 委員 関連ですが、
水力発電ということで、
企業局が所管するものではないかもしれないが、一時期、小
水力発電というものがすごく検討されていた時期があったかと思います。でも、その後、おっしゃったような費用対効果といったところでいろいろ問題もあったということも伺っています。でも、やはり、ほかの関係部署とも連携を図って、小
水力発電に関してはまだまだ知恵が出せるのではないのかと私は思っていますので、小
水力発電についてもまた改めて検討していただいて、
水力発電というものを、知恵を出し合いながら本県として広めていっていただけるような方向づけをしていただけたらよいのではないのかと思います。要望です。
○
琴寄昌男 委員長 矢野企業局長。
◎矢野
企業局長 私どもの発電所は、やはり一定の規模で企業として採算性が取れるようにということがございまして、どちらかというと、小
水力発電の場合、やはりエネルギーの地産地消ということが主目的だという感じもいたしますが、引き続き関係部局とも連携しながら、どういう可能性があるのかということは検討してまいりたいと考えます。
○
琴寄昌男 委員長 西村委員。
◆西村しんじ 委員 関連ですが、本県に地熱発電の可能性もある。また、これから水素も重要なエネルギーになってくるので、アンモニアを使って水素を取り出す技術などはどうなのですか。
企業局の所管かどうか分かりませんが、今後検討の余地があると思うのですが、それに関する所見があればお聞かせください。
○
琴寄昌男 委員長 湯沢
電気課長。
◎湯沢
電気課長 水力以外の再生可能エネルギーにつきましては、過去に風力とか温泉発電とか、そういった調査検討を進めたことはあるのですが、現時点では経済性や資源確保等に関する課題が多いということで、導入がなお困難というような状況と判断しまして、今のところ事業化までは考えていない状況です。
水力の新規開発につきましても、現時点では残念ながら経済性が見込める地点がない状況ですが、先ほど局長が申し上げたとおり、引き続き関係部局と連携しながら調査検討は進めていきたいと思っています。
水素につきましても、まだ今のところ、そういった調査検討というところまでは考えていないという状況です。
○
琴寄昌男 委員長 ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ声あり)
○
琴寄昌男 委員長 ないようですので、以上で質疑を終了いたします。
次に、その他
企業局及び
労働委員会事務局所管事項について、委員の皆様から何かありましたらお願いいたします。
(「なし」と呼ぶ声あり)
○
琴寄昌男 委員長 ないようですので、以上で
企業局及び
労働委員会事務局所管事項に関する議事を終了いたします。
次に、その他の所管事項について何かありましたらお願いいたします。
(「なし」と呼ぶ声あり)
○
琴寄昌男 委員長 ないようですので、その他の所管事項について終了いたします。
以上で本日の日程は終了いたしました。
次回の
委員会につきましては、3月5日金曜日の午前10時から
調査依頼議案の調査及び
適否確認を行う予定です。
なお、本日配付しました
調査依頼議案に係る資料は次回の
委員会での調査の際にも使用しますので、ご了承願います。
また、今通常会議の当初予算関係の
委員会につきましては、お手元にお配りいたしました招集通知のとおり、3月12日金曜日午前10時から及び3月19日金曜日午前10時からそれぞれ開催いたしますので、ご承知おき願います。
それでは、これをもちまして
経済企業委員会を閉会いたします。
お疲れさまでした。
午前11時16分 閉会...